2次方程式の解き方が何の役に立つかと言う人がいます。
たしかに今のところ、標準的な人生を手に入れたい人にとって学校で学ぶ知識や経験は、その後の生活にたいして役に立ちません。標準的な生活というのは、どこかの会社に入って、よく名前の知られた職業に就いて、周囲の人たちとうまくやりながらキャリアを積んでいく人生です。
ただあなたが面倒くさい人間であった場合に、事情が変わります。友人や両親など周りの人間に違和感を感じていて、自分の本当に好きなことを隠していて、今後の人生もそうして生きていけるか心配している人は、放っておくと袋小路に追い詰められていく可能性があります。
そういう人にとっては、勉強が役に立ちます。
標準的なレールを外れると、規格外の困難が立ち現れます。
そのときに数学や物理へのコンプレックスを残したまま、理数系の問題が降りかかってきたら、あなたはその場で終わりです。
英語の基礎をまともに身につけないまま、外国人と仕事をすることになったら、あなたはその場で終わりです。
まだ学問として整理されていない問題に取り組むとき、自分なりの学習方法や習慣を身に付けていなければ、あなたはその場で終わりです。
自分の考えていることが、身の回りにいる友人や大人の常識といかにずれていようと、それは問題にはなりません。
今はあなたがひた隠さないといけないと思っている部分が、逆に強みになる場所は存在しているし、そこに踏み込むまでに自分の変わっている部分を大切にして育てておかないと、あなたよりも偏屈で強力な連中が現れてきて、本当の意味で負かされてしまいます。
いま生き辛い人間が、自分のコンプレックスを強みに生き場所を切り開くための具体的な方法が、勉強する習慣です。
仮に日常的に勉強をする習慣が、現在のあなたの常識や生活習慣とあまりに乖離していて負担に思うなら、JAILERがあなたを監視して手伝います。
なにより学問の世界には、とんでもない奇人が隠れ潜んでいます。
賢い人は、町でちんこを出したりします。身の回りの人たちに恵まれていないと思うなら、案外に勉強の習慣は、心の友達探しの入り口になります。